- 「うちの子、体小さいな、タンパク質足りてるかな?」「あの子は家でプロテイン飲んでるんだって」「そもそもプロテインって何?子供でも飲めるの?」
- お子さんがスポーツをしているとよく聞く悩みだと思います。そんな疑問や悩みに、プロテインを毎日飲んでいる筋トレ歴10年の管理人が、必要性やその意味を専門用語も交えて徹底解説します。
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プロテインって何?
英語の“Protein”をそのまま日本語に訳すと「タンパク質」です。
タンパク質とは三大栄養素のひとつで「血肉をつくる」役割を果たす栄養素です。
三大栄養素って何?って方は別の記事で基本的なことをまとめていますので↓を参照してください。
いまさら聞けない栄養の超基本!3大栄養素、5大栄養素とは?
一方、日本語で一般的に「プロテイン」と呼ばれているのは、正確にはプロテイン”パウダー”、およびそれを溶かしたドリンクのことです。当たり前と思う方も多いと思いますが、このあとの話の前提になるので確認しておきます。
その名のとおり主に牛乳🥛や大豆🫘等を原料とし、タンパク質を化学的に抽出して濃度を高め、水分を飛ばしてパウダー状にしたものです。卵を原料としたエッグプロテイン🥚、牛肉のビーフプロテイン🥩、エンドウ豆のピープロテイン🫛等もあります。
余談ですが、牛乳を原料にしているとどうしてもミルク感が残りがちです。プロテインの味にチョコ・ココア・ミルクティー・ミックスオレンジ系が多いのは、それをごまかす意味合いもあります。
おさらい:タンパク質についてもう少し詳しく
タンパク質はそもそも、水分と骨を除いた人体の大部分を構成する栄養素です。髪の毛、皮膚、爪、筋肉、腱、細胞膜——これらすべてタンパク質が主成分でできています。
筋肉をつけるのはもちろん、身長を伸ばすのも、お肌や髪の新陳代謝を上げるのも、すべてタンパク質が必要です。
摂取したタンパク質は、アミノ酸に分解・吸収され、体内で運搬されたのち、利用用途に合わせて再びタンパク質として合成されます。
プロテインを飲むメリットは?
タンパク質であれば、普段の食事からでも摂取できますね。
ではなぜ筋トレしている人、アスリートはわざわざプロテインを飲むのでしょうか?
管理人が思う、普通の食品と比べたときのプロテインパウダーのメリットは次のとおりです。
- 粉末を溶かすだけなので手間がかからず飲める
- タンパク質1gあたりで考えたとき、食材によっては”比較的”安い
- 咀嚼や胃腸への負担なく摂取できる
- 粉末なので持ち運び・保存性がいい
- タンパク質以外の栄養素が少ない(=吸収が早い)
このメリットをもう少し分かりやすく大別すると、2つに整理できます。
1.必要なタンパク質の摂取量を楽に確保する
2.体内のアミノ酸濃度を常に(早くに)高い状態にキープする
以下、目的別に解説します。
メリット1.必要なタンパク質の摂取量を楽に確保する
スポーツをがんばる子どもが“日々ハードなトレーニングを行いながら”、“体(身長)を大きくする”という前提で考えると、1日に必要なタンパク質量は体重1kgあたり2.0g程度といわれています。
(これは各種研究や、体を鍛えている人の間での経験則によるものです。参考までに、WHOや厚生労働省など公的機関は一般的な子供の必要最低限の摂取量として、体重1kgあたり0.8g〜1.2g程度を目安として示しています。当然公的機関の値には「スポーツをハードに頑張るキッズアスリート」という前提はありません。)
体重20kgなら40g/日、体重30kgなら60g/日が目安量です。
肉・魚100g(こぶし大程度)に含まれるタンパク質は約20g。
卵1個で6g、牛乳1杯200mLで7g、納豆1パックで7g、
その他米や小麦等の穀物や一部の野菜にも少量含まれます。
たとえば体重20kgの子どもの場合、朝食に目玉焼き1個+牛乳1杯、昼に焼き魚を一切れの半分、夜は肉がメインの煮物や炒め物を大人の半量くらい——それぞれごはんやパンと一緒に食べていれば、十分に目安量を達成できます。
「それくらいであれば、食事だけでも意外と確保できるんじゃないか?」と感じた方はプロテインを飲む必要はありません!!
メリット2.体内のアミノ酸濃度を常に(早くに)高い状態にキープする
少し専門的な話になりますが、
「筋肉をつける・背を伸ばす=体内での合成が優位な状態」とはどんな状態でしょうか。
これは、タンパク質が消化吸収され、体の中にアミノ酸が十分にある状態、つまり血中アミノ酸濃度が高い状態を指します。
そのためアミノ酸濃度が高い状態をできるだけキープできれば、よりカラダが大きくなりやすい、ということです。
逆にタンパク質が吸収されず、アミノ酸が濃度が低い状態が続く状態が続くとカラダは大きくなりにくいです。
例えばしばらく食事を食べていなくて空腹な状態、夜ごはんを食べて朝起きてご飯を食べる前、とかですね。
ボディビルダーを始め、筋トレしている人が1日の食事を細かく分けて5食、6食と摂ったり、
朝起きてすぐプロテインやアミノ酸を飲むのはそのためです。
(人によってはベッドにプロテインを置いておいて、夜中に一回起床して飲むような人も・・・)
では普通の食事と比べてプロテインはどれくらい消化吸収が早いのか、という話になりますが、
摂取してから血中アミノ酸濃度に影響を与え始めるまでの時間は、
ホエイプロテインでおよそ15〜30分、ゆで卵であればおよそ30〜45分とされています。
つまり所詮は15分程度しか変わらないということです。
例えば、職業としてボディメイクをやっている人、
常に管理を徹底できる人からすれば必要な15分かもしれません。
でも例えば幼稚園、保育園、小学校に通いながらスポーツをしているキッズアスリートにとっては、
この15分にこだわるよりも、そもそも一日のカロリーやたんぱく質の全体量が足りているか、いろんな栄養素をいろんな食材からとれているか、に目を向けたほうがよっぽどいい結果が生まれると思います。
ので、この点でもプロテインを飲む必要はありません!!
では逆にプロテインを飲むデメリットって?
栄養学的にみたとき、プロテインのデメリットは何でしょうか。
実は先ほどメリットとして挙げた中に、裏を返すとデメリットになる点があります。
それが「タンパク質以外の栄養素が少ない」という点です。
筋肉を作るのにも、身長を伸ばすのにも、タンパク質はもちろん大事ですが、まずはカロリーが充足していることが前提条件です。
カロリーは糖質・タンパク質・脂質の三大栄養素からなり、タンパク質だけを摂っても糖質・脂質が不足していれば、タンパク質がエネルギーとして消費されてしまい、体を大きくする方向にはあまり使われません。
身長を伸ばすために必要な成長ホルモンや、筋肉をつけるために必要な男性ホルモン(テストステロン)も、脂質が材料になります。
そのため、カロリーの確保やホルモンの材料摂取を考えると、糖質・脂質も一緒に摂ることが必要です。
加えて、微量栄養素(ビタミン・ミネラルや酵素)も食品には含まれますが、一般的なプロテインには含まれていません。これらも体づくりには重要な栄養素です。
(一部のAll in 1タイプの製品は、タンパク質にビタミン・ミネラルや糖質・脂質を添加しています)
もうひとつのデメリットとして、脂質を含む食品は吸収が遅い=血中アミノ酸濃度をゆっくり上げて長くキープするという側面があります。
ざっくり言うと、プロテインは3時間強で空腹時の状態に戻るのに対し、脂質を含む食品であれば6時間程度、筋肉に栄養を送り続けることができます。
結局プロテインは飲んだ方がいいの?
タンパク質は食事でも確保できること、消化吸収の速さの差はわずか十数分程度であること、糖質・脂質・ビタミン・ミネラルも一緒に摂取したほうがよいこと
——ここまでを前提にすると、プロテインよりも普通の食品(リアルフード)の優先度が高いことがわかります。
もちろん粉を溶かすことに比べれば手間はかかります。
ですが、たとえば卵。
ゆでておけば1日常温に置いても腐りにくく、持ち運びやすいうえ、殻をむくだけで食べられます。
成長に必要な栄養素がバランスよく含まれていて、コスパも良好です。
もし今、“なんとなくの雰囲気”でプロテインを飲んでいるなら、ゆで卵2個に置き換えたほうが、お子さんの成長につながる可能性は高いと思います。
じゃあプロテインを飲んだ方がいい子は?
1.固形食の食事が苦手な子
ここまで「プロテインは必要ない」というような話をしましたが、
管理人は自分の子どもにプロテインを飲ませています。
上の子も、真ん中の子も、下の子も、時期にもよりますがシーンや頻度はともかく2歳から飲んでいます。
なぜかというと、
- 3人とも食事が苦手
- 特に肉や魚は噛み切れない、飲み込めない
- 身長の割に線も細くて、もっとカラダを大きくしたい
というような悩みがあったからです。
「食事以外の時間で、本人に負担をかけずにどうカロリーやタンパク質を補うか」を考えた結果、
保育園や小学校に持って行く麦茶に無味無臭のプロテインを混ぜていたり、
運動時の水筒にスポドリ感覚でジュース味のプロテインを混ぜていたりします。
当然食事で改善するのが一番なのは分かります。
が、なかなか改善できないのがキッズアスリートならではの悩み、
プロテインは同じような悩みを持っていて、それを解決する一つの手段としてとらえるのがいいでしょう。
↓無味無臭のプロテイン
↓スポドリ感覚で飲めるジュース味のすっきりプロテイン
ちなみに食事に課題を抱えているの子供向けに書いた記事はこちら
【幼稚園児/保育園児/低学年向け】食事がなかなか食べられない子でも栄養を摂取するための裏技4選
2.減量をしたい子(増量したくない子)
キッズアスリートであれば、競技の特性上であったり、体格上、減量をしたい子も一部いるかもしれません。
体重で階級が分かれる競技もあれば、「体が重くて動きのキレが落ちている」と感じる子の保護者から、体重管理の相談を受けることもあります。
⚠️まず大前提として、成長期の子どもにとって「減量」は大人以上に慎重さが求められるテーマです。
極端なカロリー制限は、身長の伸びや骨・ホルモンの発達に悪影響を及ぼすリスクがあります。
特に急速な減量(計量前の脱水・絶食など)は、成長期の子どもには特に負担が大きく、推奨できません。
減量を検討する場合は、自己判断で進めず、必ず医師・管理栄養士・競技団体のガイドラインに沿って、専門家の管理のもとで行ってください。
プロテインのメリットとして、「タンパク質以外の栄養素が少ない」という点を説明しました。
当然脂質や糖質といった他のカロリーは不必要に摂取したくはないと思いますが、
一方でスポーツをやっている以上、タンパク質はできるだけ摂りたくないもの。
卵や肉・魚はどうしても脂質が含まれますし、調理法によっては糖質も含まれます。
大人のボディビルダーのように茹でただけのササミを食べるのも、なかなかうまくいかないケースが多いです。
総カロリーは抑えつつ、タンパク質量を抑えた食事、間食をするうえで、
一部をプロテインドリンクに置き換えることで、余分な糖質・脂質の摂取を抑えつつ、成長に必要なタンパク質はしっかり確保する、というアプローチも考えられます。空腹感を満たしやすいのもメリットです。
3.中学生~高校生以上の自分で管理ができる子
その他、中学生以上のアスリートであれば、
食事の量や体重、目標管理を自分でできるようになると思います。
その際に手ごろな間食や、よりハイレベルな栄養状態を求めるためにプロテインを活用するのは悪くありません。
まとめ
- “プロテイン”はタンパク質のパウダーやそれを溶かしたドリンク
- プロテインを飲むメリットは「必要なタンパク質を楽に摂取する」、「体内のアミノ酸濃度を高い状態にキープする」の2点
- デメリットもあるので、食事でタンパク質が摂取できる子(特に小学生以下)にとってプロテインは必要ないケースが多い
- ただし食事が苦手な子が、食事以外で栄養を摂取する手段の一つとしてプロテインを飲むのはあり
- その他減量している子、自分で食事/栄養を管理できる子はプロテインを手段として活用を検討しよう

